見えない存在

女医Kさんの最後のトピック

おじいちゃんについて。

Kさんのご主人のK家は医者で代々続いている家系です。
おじいちゃんが開業し、子供が引き継ぎ、Kさんのご主人が孫にあたります。

Kさんはご夫婦揃ってお医者さま。

これまではおじいちゃんのクリニックではなく、大きな病院でお勤めでしたが、ある時を境にKさんのご主人がクリニックを引き継ぐことになりました。

そして機を見てKさんも入ることになります。

それまでは血縁関係のない方がそのクリニックを引き継ぐ予定でいたのですが、突然別の場所で開業すると言い、カルテを全て持って出て行ってしまったのだそう。

そんなことがあり、ご両親がKさんのご主人に引き継ぎの話を持ちかけたのだと思います。

Kさんはとにかく義理の父母を好んでいませんでした。

このご両親は、すごくエゴが強く人を見下した物の言い方ばかりをするようで。。。

そんなご両親のやってきたクリニックに入るのも嫌だったし、何かと口出されるのも面倒だし、改装すると言っても文句を言われるくらいでした。

こんなに義理の両親を好んでないのに、このクリニックに自分も入って継ぐことを他界したおじいちゃんはどう思っているのか?

というのが質問でした。

実はおじいちゃんはどうしても、このお二人に継いで欲しかったんです。

血縁関係のない他人が引き継ぐのではなく、孫夫婦に継いで欲しかった。

だからおじいちゃんは、引き継ぐ予定だった人に出て行ってもらって、Kさんたちを引っ張り入れたんです。

Kさんはずっと引き継ぐことにパッとせず、お勤めの大きな病院の方に執着もありました。

ですがご主人は一足先に引き継いでいて、Kさんの診療室もリフォームし準備万端でしたが、まるでヤルヤル詐欺のようにKさんがそちらに入るまでは数年かかりました。

ですが入ってみたら、やっとゆっくりなペースで患者を診れたり、自分のやりたいことに時間を使えたりと、相当充実し満喫しているようです。

おじいちゃんのおかげですね。

見えない存在がどういうふうに、物事を働きかけているか。。。

これは私たちにはなかなかわかりません。

単なる幸運のようなことも、もしかすると見えない存在が何かしてくれている可能性もあります。

また不運が続いたりするのも、何かのサインかもしれません。

見えない存在は他界した家族だけではなく、天界、守護霊や高次の意識体などと言う言い方もできると思います。

私たちは見えない存在の支配下で生きています。

そういう見えない存在に感謝して生きるのは大切です。

普段から見えない存在に手を合わせて生きているならば、浮き沈みなく幸せに暮らせたり、いざという時に救いの手が差し伸べられたりすることもあるかと思います。


親子関係のカルマ

女医Kさん 前話の続きになります。

2) 母に対する怒りについて

Kさんとはあらゆる内容のセッションをしてきましたが、その中でもKさんの性格や人生に対する信念、自己評価などを決めてしまう根源となったところがこのお母様との関係であることは否めないと思います。(もちろんお母様の存在が全てを作り出したのではありませんが、ネガティブな影響が大きく出てしまったのは確かです)

母親は褒めたり、認めたりすることもなく、愛されている、ケアされているという思いもKさんの中では湧くことはほとんど無く、むしろ逆で、認められない、愛されてないと感じる思いでいっぱいになっていました。他人にでさえ心を開いて愛を与えるということも、頭ではわかっていても心では追いつかない。。。そんな人生でした。

これまでもセッションをする中で、お母様の話題が上がったことも何度かあります。
ご本人ももっと向き合ってみようとあるとき、母親に電話をして本音をぶつけてみました。

もっと理解されたかった、認めてもらいたかった、話を聞いてもらいたかった。。。

ずっと寂しい思いをしてきたことなど打ち明けたのだそう。

彼女の中で言いたくても言えなかった、つかえが抜けたことはとても大きなことだと思います。

ですが日が経つと、やはり納得のいかない苛立ちが上がってきてしまう。。。

そして前世を見てみると、

前世でも親子だったんです。

しかも逆バージョンで。

Kさんが母親で、お母様が娘。

前世でのKさんはおばあちゃんに育てられました。

いつも「お前は何もできない!」と酷い虐待を受け、心は荒んでしまいました。
自尊心はボロボロで人を貶めることで自分の自尊心をあげておくことしかできず、(実際には上がってないのですが)何か良いことがあっても喜ぶことを知らない、感謝することもない性格となってしまったのです。

前世でのKさんは子供を生みますが、そこで生まれてきた女の子が今世での母親になります。

Kさんは自分がおばあちゃんにやられたことをそのまま娘にやります。
「この役立たず!」といつも罵倒し、娘は言い返すことも出来ませんでした。

娘は大きくなると結婚し、実家を出ますがお互いに裕福ではなく質素な暮らし。娘は年に1度は顔見せに行こうと、大きなお肉を持ってKさんに会いにいきます。
当時の暮らしでは、たくさんお肉が食べれるのは年に1度だけ。

ですがKさんは「この娘は滅多に帰ってきやしない!」と折角のお土産に対する喜びもお礼も表現することなく、嫌がらせな言葉だけを浴びせてました。

そのうち娘は、「もうこんな目に合うのは嫌だ。。。」と帰るのを3年に1度、5年に1度と10年に1度と母親から遠ざかっていきました。

この話をKさんにお伝えすると、「それは(前世の娘は)今世の私とまるで同じ。。。私が先にそんなことをやってしまったんだ。。。ドカンと頭を打たれたような衝撃です。。。」と言っていました。

これがカルマです。

因果応報。

やったらやりっぱなしはない。

やられた側は悔しい思いを握りしめ、いつか仕返してやりたい。。。という念を持って死に、やってしまった側はどこかで、やってはいけないことをした。。。という後悔を持って死にます。

嫌がらせをやる側を経験し、後悔し、嫌がらせを受ける側を経験し、もう決して恨まず流すと決める。

これが魂の進化です。

もしここでKさんがまた仕返してやりたいと思って今世を終えるならば、来世で復讐劇の続きが始まりです。

お分かりの通り、堂々巡りになるだけなんです。

お伝えしただけでも「そういうことだったのか。。。」と握っていたものが落ちますがここで終わりにはしません。

前世から恨まれたエネルギーや、自身の後悔を浄化することで、目に見えない前世から背負ってきた重さが抜け、新たな関係のスタートが切れるようになるんです。

前世のエネルギーを浄化したことで、相手が別人のように突然優しくなったりすることも多々あります。
またはなぜか付き合いやすくなったり、お互い笑えるようになったり。

Kさんはこれまでの大きな恨みはもう落ちたと思います。
引っかかりが無くなれば、老後の母を優しくいたわることも自然と出来るようになることと思います。

これで母親との間のカルマの終焉です。

お母様との関係はまるで大きな氷の塊のようで、この氷があったがためにKさんはどうも、人に対して愛情を与える、感じるというところの感覚が鈍くなっていたんです。
ですが今はその氷が溶けたことで心の中の温度も上がり、他人に対する愛情や自己愛もこれからもっともっと感じられるようになってくることと思います。

こんな状況でしたが、Kさんはいつも笑顔が素敵な方で、子供たちにはちゃんと愛情をかけることが出来ているのは本当に救いで、母親として立派に頑張っています。