村のしあわせ


都会の暮らしは楽しく便利な反面、家賃に食費、スクールフィーと全てが高いですし、ファッションに、グルメに、いい車に乗って、いい暮らしをしたい!

と欲望は果てしないですよね。

そして気持ちもせわしくなる。

この村の人々は超ミニマム級の生活をしています。

こういう生活レベルの人たちを見たことはたくさんありますが、実際に入って暮らすのは初めてなので、とても感慨深いものがあります。

私がブッダガヤから荷物を持って引っ越してきた時の村人の反応のすごいこと。

「うわーーーこんなにたくさん物持っているのー?!」の連続。。。

グルジと一緒でしたので、幾らかの家具、家電がありますからトラックを呼ぶレベルではありますが都会人の中では殆ど持ってない方です。

テレビもソファーもないし。

この村の人たちは、暮らしが最小で間に合っているからガツガツと追いかけてもないんです。
ちなみに家電はないし。
冷蔵庫を持っている家族はこの村にはいません。
オーブンもないし、洗濯機なんてあるわけない。
言うまでもなくエアコンなんてないし。
あるのはベッドと 幾らかの服。
マットレスとかないですよ。ベッドの板の上にゴザを敷いて寝ています。硬い板の上でみんな寝れちゃうんです。
布団を使っている人もいますが、1. 5cmくらいの薄くてペタペタの布団というか、板を直接背中で感じるから骨がゴリゴリして痛くて眠れないレベルのもの。
あとはキッチン用具くらい。

あ!バイクがある。

どの家族もではないですが、いくらかの家族は一家に1台バイクがあります。
この村には公共交通手段などはありませんから、バイクがないと買い出しにもどこにも行けませんので、バイクは一番高価な所有物ですね。

ここの女の子たちに「都会に出たい?都会で暮らしてみたい?」と聞いてみたら誰もが首を横に振って「いや、ここでいいわ。」と。

長女のプリヤンカ。
家の中に水道管があるのは、この村でこの家くらいかも。。。
でもシャワーくらいしか使われてません。
どこの家にもチャパカルと呼ぶ、手動の井戸で飲み水から食器洗い、洗濯、シャワーも全てここでおこなわれます。
女性は布一枚巻いた状態で体を洗い、男性の場合はパンツ1枚で直に座り全身を洗います。
ちなみに洗濯は各自で行うんです。
洗濯機なんてありませんから、それぞれ身体を洗うときに服も自分で手洗います。
自分の服を自分で洗うのはもう4歳くらいになったら始まります。
井戸のレバーを押すのも結構力がいるのですが、4歳くらいですと腕力では無理なので、ぶら下がって全体重をのせてバケツに水を溜め、自分で頭も洗って水を浴びてそこで洗濯もします。
あんなに小さな子が???とびっくりします。
自分のことは自分でやるとトレーニングされているので、虐待とかではなく当たり前におこなわれます。
それもあり、ここの村の子供達は仕事の多いお母さんをよく助けます。
小学高学年くらいになったら、家族全員が食べた食器から鍋から全てをチャパカルに持っていき洗います。
テキパキと毎食後の食器洗いくらいはやるし、家の中を掃いたりも当たり前。

正直自分がそんな年代の時にこんなに家のことをやったことなかったので、ここの村の子供達には脱帽です。。。
子供達は文句も言わないし、みんなハッピーに手伝っていて、しかもしっかり勉強もしているので、見たことのない家族のあり方に驚きを隠せません。

この田舎暮らしではガツガツとお金は追ってはないけれど、やることはかなりあります。

牛やヤギを飼っていますから、草を食べさせに歩かせますし、またそれ以外の時間に縛っておいている時にも食べさせる草を用意しなくてはなりませんから、毎日せっせと手で草を刈って家に運びそれをさらに牛が食べやすくなるよう、ギロチン?のような道具で小さく切るんです。

毎日このように草を刈っては頭に乗せて、4往復している時もあります。
写真はここの奥さん。

小さく切る前にもう待ちきれなくて食べ始めているのが、ここの子ヤギ。
私が来た後に生まれているので、とても慣れています。


晴れの日は麦を屋上に干したりと(床に広げて害虫を追い払う)
結構な仕事量ですよ。
その上、家の掃除に食事の支度。
毎日そんな感じであっという間に1日が終わります。

ただここでお米と麦を育てて、売っただけでは1年に3万円程度にしかなりませんから、やはりさすがにそれでは不十分。

なので夫はデリーや遠くに出稼ぎに行きます。
(娘の結婚の持参金を貯めなければ、嫁に出せないので大変です)

妻たちはここに嫁いだというのもあり、ここで生き抜くことに腹を括ってますから強い!喧嘩して負けるような女はいないってくらい、 村の女は半端じゃなく強いです。

みんなそれぞれ仲が良い家族がいくつかあって、メラ(お祭りごと)があるときは、みんなで一緒に食事を作ったりと楽しくやっています。

物をたくさん所有していると、失いたくないという執着心が出てしまいますが、ここまで何も所有していないと、失う恐れも殆どないでしょう。

多く、家も土壁と竹で出来ているので、万が一火事が起きたとしても、竹を切って持ってきて、泥をつけて藁を乗せれば家は完成。

盗まれる心配をするほど物もないので、家にドアが無いところも多い。。。

これは隣のサロージュ(このうちの親戚)のお家。
土壁にトタン屋根の部屋はドアが無い。

この村の人口は500人って言ってたかな。
全員の顔を知っているので、盗むような人もいないんですよ。
あるとしたら、小さな子供がいたずらで何か持って行っちゃったくらいなもん。

ハルヒ村。バルコニーからはこんな感じ。
東側に1本道があり、そこに家屋が並びます。
北、南、西は全部田んぼ。

近所の子供が来た。
すごく可愛い。

この村では、何も大して心配することもなく、所有物もあまりないけど平穏に暮らすしあわせがあります。


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