女医Kさんのはなし



ランチーは元旦からずっと土砂降りの雨でしたが、今日やっと雨があがったところです。

洗った服はカラッと乾かず、乾燥機もないので仕方なしにアイロンで乾かしたりと、まるで雨季のようでしたがやっと今日は久々の青空で洗濯物が乾き、やっと心も晴々!


さて、
数話前にも登場した、女医Kさんのお話しです。

Kさんが今回も他の方のためにもなるかもしれませんので、ブログに使ってくださいとご連絡を頂いたので、是非書かせていただきます。

Kさんのご主人とは大学から一緒で、とても仲の良い頼れる先輩という存在だったのだそう。

その後結婚し、今ではかわいい二人の子供もいます。

結婚してからというもの、何に困ったかというと、Kさんの性格が徐々に変わっていき、あの楽しかった仲良しの先輩と後輩の関係から一変、鬼嫁化してしまいました。。。

どうして鬼嫁になってしまったのかというと
ご主人は率先して何かをやってくれるタイプではなく、言われたことをこなすタイプ。

物事をきちんとマネージメントするのもそんなに得意ではないようで、Kさんがこうしなくてはダメと言えばその通りにやるというタイプなんだそう。

もっと頼れる夫なのかと思ったら、物事をサクサク出来ずに見ていてもイライラし、段々と口調が荒くなり、常日頃から厳しい口調での会話になっていってしまったとのこと。

嫌なのはご主人の率先してできないことだけではなく、厳しい口調で叱りつけている自分にもうんざり。

言われれば素直にやってくるご主人で、強く言い返すこともないので余計に罪悪感も募ってしまう。。。

こんな扱いしたら可哀想と思いながらも、変えることができずいました。

Kさんは本当にこんなふうになってしまった自分をどうにかしなければ。。。と今回は本気で向き合う気でセッションに挑みました。

ご本人は「この苛立ちの裏には、本当に見たくない何かがあるんです。怖くて見れない、見たくない何かが。。。。」と直感的に感じていたよう。

色々な角度から蓋を開けていきました。

そして最終的に辿り着いたところは、やはり両親の存在。

Kさん曰く、「私は立派な親に育てられた。そうずっと思ってました」と。

そこに疑いの余地はなく、Kさんが女医になるまでしっかりとサポートして押してきたと思います。

ただ、問題はその押しなんだと思います。

それは親の過大な期待。

「私は子供の時にいろんなことがスムーズにできなくて両親のイライラの元だったんだろうなと感じていたんです」と。


この期待にこたえないと私は愛されない。

期待に沿うよう、物事はきちんと出来ていなきゃならない。

こういったプレッシャーの中で生きてきたのです。

このような考えは無意識化し、そうするのが当然で、そのように出来ない人はダメな人。。。

私は期待にこたえられる、出来る人間でいなくてはならない。

そして周りもそうあるべきだ。

そのように人をも見るようになってしまっていた。

そしてご主人は物事をオーガナイズしたりがうまく出来ず、どうしてこんなことまで言われなきゃ出来ないのか!と苛立ってしまっていたのです。

その現実に向き合うと、親の期待通りの子供でいなくてはならなかったという呪縛の氷が溶けたかのように大粒の涙が溢れました。

期待通りの子供でいなきゃいけない苦しみに蓋をして頑張り続けた結果、仕事はできる人にはなれたけど、家では夫を潰してしまうというマイナス点が出てしまったのです。

立派な親に育てられたと信じていたKさんにとって、ここを向き合うのは本当に辛かったし、向き合うことに恐怖心をおぼえる程大きなことでした。

幸いご主人は、Kさんに言われることは「ハイ。」と二つ返事でこなすという、優しい方なのでお二人は何とか乗り切ってこれました。

でもご主人が怒らずにいるからこそ、Kさんも罪悪感になり、そろそろこの怒り癖をどうにかしなくては!!!と焦ることも出来たのだと思います。

Kさんに限らず、人は焦らない限り直そうとしませんし、特に「出来ていないと愛されない」というバックグラウンド(お育ち)でそれが当たり前になると、出来てない人を見つけては、「ほらあなたは出来てない」と言うことで優越感を感じてしまうので、まさかこれは自分の直すことと認識するどころか、周りが自分のペースに直さなければならないし、周りが直すべきことにしか目が行かなくなってしまう。

もし自分のこの癖を直すとなったら、出来ないご主人をそのまま放っておくことになるし、そんなことは彼女の感覚では許されない。他人ならまだしも、夫ですし。自分がこの癖を直すなんてまるで自分も出来ない人になるかのような、出来ない人にあわせるだけで、不利益ばかりを作り出すかの錯覚にすら陥ったことと思います。

彼女の中では

出来ない人=愛されない

があった。

私たちの幼少期には、愛されないことほど怖いことはないんです。。。

だからKさんが、ここに向き合うのがどれほど怖かったかよくわかります。

でも実際には、その思い込みの事実と向き合うことで、自分は自分のペースをキープしながら、自分と同じペースで出来ない人にも寛容に受け入れられるようになる。

”自分はできる人”アピールで優越感に浸らなくて済むようになるだけです。

物事はきちんとやるけれど、完璧に出来る人じゃなくても大丈夫なんだと安心できた時、自分で自分を許すことができるようになります。

そうなれたら出来ない人にも優しく指導できるように自動的になれるはずです。

”自分は出来る人”アピールで、優越感に浸り人を落とすパターンの人は、一つだけ気づいてないことがあります。

周りはその人のことを”すごいできる人”とは見ていない。

むしろお節介とか、面倒な人と思っている。。。。

そこに気づかない人もいます。

Kさんの場合は家では鬼嫁になってましたが、職場ではそういうアピールタイプではなく、とても真面目に仕事に取り組み周りからも好かれる高評価なお医者様です。

笑顔がとても可愛く、気さくな雰囲気を持つので、”Kさんが家ではそんな?!”ときっと誰も想像がつかない程です(笑

期待通りにやらなきゃという呪縛が浄化されたいま、

Kさんはわだかまりなくご主人に話しかけられていて、もうあんな態度を出さなくていいんだと安堵だそうです。

Kさんとは2015年からのお付き合いになりますが

毎回少しずつ殻を破り、一歩ずつ前進しました。

玉ねぎの皮を外側を剥かずに、突如中心に到達することはないように、やはり奥深く入り変容するには時間がかかります。

これまでKさんの心はあらゆる層で凍りついていたので、感謝の気持ちを感じることがあまり出来ずにいたのですが、ここまで頑張ってきた結果、やっと感謝の気持ちを感じ、心をオープンにできるようになったと喜びのお便りを頂きました。

ひとえにKさんの努力の結果です。

感謝の気持ちは感じられても、感じられなくても生きることは出来ますが
感じられることがどれほどハートからの深い喜びや慈愛に触れ素晴らしい感覚かKさんご自身で実感されていることと思います。

心から嬉しく思います。



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