ジャールカンドの州長に会う


あと数日でブッダガヤに引越しです。

最後のランチーのひととき。

これからパッキングでバタバタする前に。。。

ここランチー市はジャールカンド州の首都になるのですが、このジャールカンド州に新しい州長が就任しました。

就任したソレン氏は、なんとジャングルの部族出身!

つまりインドの4つのカースト外の人なんです。

聞く話によると部族が州長になったのは初めてということです。

ジャングルの部族というと、腰巻に槍とか持ってそうですが、外観はあまり変わりなく普通の人です。

今年の初詣でたまたま滝があることに気づき、タクシーで寄った時の道中、部族の村がありました。
彼らの家は独特で、土壁でドアが150cmくらいと小さく、くぐって入る感じでこの人たちは通常森の中で暮らしているので街中で働いてはないんだそう。

車がある家も見た限りはありませんでした。(スクーターは2、3軒あった)

部族の人たちは街で暮らす人たちに薪を路上で売ったり、ジャングルの木の実を集めて売ったり。

とはいえ、ソレン氏はそれなりに勉強されたのでしょう。

ソレン氏が就任してから、就任祝いにあらゆるところから人々が花束を持って来るそうで、ついにTwitterに「就任祝いに花束を持って来てくれるのはとても嬉しいけれど、ずっと保存できるものでもないし、私に必要なものは知識であり本です。なので、就任祝いはお花ではなく本をください」と。

グルジがこのメッセージを読んで「これを見てくれ!こんなことが書かれている!」というので、

私は興奮して「すごい!こんな州長インドにもいるんだ?!グルジの本を持ってプレゼントしに行こう!」と提案。

ですが現実には大変忙しいだろうから、州長に会えるかどうかは定かではないのですが。

前話にも出て来たデリーに住むアルビンドとダダジが、一緒に州長に会えるように手配してみようと。

実際に行ってみると、数百人のすごい人。。。
ディズニーランドのアトラクション並みの行列。

こんな人数をまともに待ったら4時間待ちであろうとは容易に想像がつくほど。

ですがここでアルビンドが一役買って、お役人さんに「ネパールの著者と日本人が本を贈呈に来ているんです」と色々話すと、30分程度で大行列を一気にカットし特別ゲストとしてサクッと入れてもらえました。

全く物怖じしないトークが出来るアルビンドは、人を説得させるのがとても上手くこんな時にアルビンドがいると物事がとてもスムーズに行くので有難い。

州長と話せるのは一人(または1組)なんと1分なんです!

そうじゃないとあの大行列はこなせない。。。。

そして部屋に通され、州長に挨拶をし、グルジは「花束の代わりに本が欲しいとツイートされていたので、私の書いた本を贈呈に来ました。本の内容は宇宙学、経済、社会心理学などでこれからのインドはどうあるべきかなど今のインドの問題も書かれています。ジャールカンド州は、とても緑豊かなところ。ここは一歩間違えると緑をどんどん破壊して工業化してしまう。。。」とあらゆる角度からジャールカンドの問題点なども話した。

(グルジがジャールカンド州の問題点をよく把握していることにも驚いた。。。)

その上「ソレンさん、頼むから道を間違えないでくださいよ!もしあなたが方向性を間違えているなと思ったら、言いにきますからね!」とまぁすごい上から目線もいいとこ!

グルジもよくそこまで言えるよなぁと思うけど、この人哲学者とも言えるから、政治家はすぐに道を間違えるのをよく知っているので、そういったことを正すためにも執筆しているのであって、強気もいいとこ。
(日本人的な感覚ではちょっとあり得ない!と思ってしまうのですが)


でもソレンさんはとても感動していた。。。。


州長は問題点について色々と同意し、しかも他の政治家は(名前をあげてた)ウランを売るためにジャールカンドの自然を破壊しようと企んでいることがあるなど、シークレットな情報まで話していた!「あなたとはゆっくり話をしたい。こんな忙しいときに来てもらったので、改めて時間を作る必要がある。」と言い

テーブルに置いてあるブザーを押すと(ファミレスにあるウエイトレスを呼ぶボタン式のものをインドで初めて見た!)

5秒以内に颯爽と二人の男性が部屋に入って来た。

そして州長は「彼らはオックスフォード出なんだ。君たち、哲学の本だ。この4冊を全て読んで、あとで要点をまとめ私に説明してくれ」と。

そうか、州長ともなると大忙しなのでこんな難しい本は読まずとも、下に高学歴の頭のいい人がいればいいのか!と驚きと納得。

でも州長は一瞬、ちょっと待てよ。こんないい話はもしかすると。。。と思ったらしく

「あれ?もしかして、あなた何かしらの支援が必要とかそういうこと。。。?」とグルジに聞いてきた。これからもっと本を出版するのにお金を出して欲しいとか、そういうお願いにきたのだろうと一瞬思ったらしい。
(実際にはお金を支援してくれという話が山ほど来るのだそう)

グルジは「私はあなたからお金を支援してもらいたいとか、何かを貰いたいとは1%も思ってない。1ルピーもあなたから必要はない。私はジャールカンドにも住ませてもらったし、自分の持つ知識を提供したいだけだ。それがこの世の貢献になるならば」というと

「そういう人は滅多にないので、ちょっと驚いてしまって。。。」とソレンさん。

トークができるのは一人(1組)1分なのですが、話がはずみあっという間に15分くらい経過していました。

そして州長は2月に入れば落ち着くから、もう一度話がしたいと言っていましたが、私たちはブッダガヤに行くことを伝えると、ブッダガヤに行っても会うことは出来ると返されました。

翌日タクシーに乗ると、運転手が「あの、あなた昨日州長のソレン氏に会いに行きました?」と突然聞かれ、「なんで知っているんだ?」というと、ソレン氏のツイッターにあなたたちの写真が上がっていますよ。すぐにわかりました。と。。。

タイトルは「教育者TP PANTAと日本人のゆきえが彼の著書を贈呈に会いにきた」と(笑

グルジ、州長に相当気に入られた様子。


ツイッターの写真はこれではなく、グルジ、私、ダダジが座っているものですが、部屋の中にはカメラマンがいて、パシャパシャと撮っていて、アルビンドが「撮った写真を全部ください」とカメラマンにお願いして、貰った写真の中の1枚。

ちなみに私はオマケです。
日本人にサポートされているというだけでグルジは格が上がるじゃないですか(笑)
インドやネパールでは先進国の人が行者をサポートしているというのは、それなりの知識がないと絶対にサポートされないのはわかっているので、私がいるだけで「この人はただの行者ではない」と思われるところもあります。

それもあり私は隣にちょこんといるだけですが、どんな風にやりとりが進むのかを見れたのはとても嬉しかった。

ジャールカンド州のランチも最後となりますが、最後の記念日のようになりました。

グルジの叡智が何かしらこの世に貢献されることを祈るばかり。

26日に寝台バスでブッダガヤに引越しです。

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